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最先端のテクノロジーが融合した手術ガイダンスシステム

白内障手術に使用する機器も進歩を遂げ、正確性・安全性・安定性・効率性が格段に向上しました。冨田実アイクリニック銀座では、最先端テクノロジーを駆使した新時代の白内障手術システムを導入し、検査から手術に至るまで全く新しいレーザー白内障手術を提供しています。

理想的な白内障手術へと導く手術ガイダンスシステム

白内障手術を大きく進化させた「VERION」は、手術前の検査から、レンズの度数決定、乱視の軽減、前嚢切開位置、レンズの固定位置、乱視軸まで、白内障手術の全てをつかさどる手術ガイダンスシステムです。VERIONは、患者様の眼を高解像度のデジタル画像で撮影し、患者様の眼の特徴を認識します。このデータをもとに3つの重要な役割を担う「VERION」は、白内障を新たな領域へ導きます。

VERIONの3つの役割

IMAGE・PLANNING・GUIDE

■Image:理想的な白内障手術をイメージ

VERIONは、ケラトメトリー、角膜輪部の位置と径、水平方向のwhite to white、瞳孔、角膜反射、視軸異常を測定します。これらの測定をすると同時に、高解像度のデジタル画像を高速で約1000枚撮影します。患者様個々の強膜血管、輪部と虹彩の特徴を捉えることで、患者眼の「認証」を行い、理想的な手術イメージを作成します。また、この患者眼の認証によって、手術中の眼の動きをトラッキングし、正確な手術へとガイドします。

■Plan:理想的な白内障手術をプランニング

患者眼の認証によって、多焦点レンズや乱視用レンズの度数決定を行います。また、手術後の残存乱視を最小限にするために、乱視用レンズの円柱度数決定、最適な切開位置の調整、弓状角膜切開などを加味し、1人1人の患者様に対して理想的な手術プランを作成します。当院では、VERIONをはじめとする様々な検査データをもとに、眼内レンズの特性と患者様の見え方の希望に合わせて、屈折矯正の専門医である冨田院長の経験によって、最適なレンズ計算を行っております。

■Guide:理想的な白内障手術へとガイド

VERIONによって高解像度で撮影された画像はデジタル解析されて、眼球旋回や手術中の眼の動きをトラッキングし、手術前に計画した切開位置、前嚢切開位置、眼内レンズの中心固定位置、乱視軸を顕微鏡下とモニターに表示させます。理想的な手術プランを実際の患者様の目にオーバーレイ表示させることで、作成したプラン通りに理想的な手術を行えるように執刀医をガイドします。また、VERIONのガイド機能は、執刀医が顕微鏡の倍率を変更すると、自動的にその倍率に合わせてガイドを表示も変更するため、様々な場面において正確な手術へと執刀医を導きます。

VERIONのオーバーレイ機能
理想的な手術プランが顕微鏡下で実際の患者元に映し出される

手術前の検査で撮影された画像は、デジタル解析されて手術で使用する顕微鏡とリンクさせることができます。理想的な切開位置、前嚢切開位置、眼内レンズの中心固定位置、乱視軸などの正確な情報が、実際の患者様の目にオーバーレイ(重ねて表示)されることで、理想的な手術プランを確実に遂行することができます。

  • 角膜の切開位置を表示
    術後の乱視をより軽減することができる正確な切開位置が、顕微鏡下に表示されます。
  • 前嚢切開の位置を表示
    術前にプランニングした前嚢切開の中心位置や適切な大きさが顕微鏡下に表示されます。
  • レンズの中心固定位置を表示
    正確なポジショニングが要求される多焦点レンズの中心位置を表示することで、レンズの性能を最大限発揮させます。
  • 乱視用レンズの乱視軸を表示
    正確な乱視軸が顕微鏡下に表示されるため、乱視用のレンズでも理想的なポジションに挿入することができます。

理想的な手術プランを確実に遂行するレーザー白内障手術
正確性だけではなく、眼に優しい手術を提供するZ-CATARACT

理想的な手術プランを確実に遂行するレーザー白内障手術正確性だけではなく、眼に優しい手術を提供するZ-CATARACT
レーザー白内障手術は、従来のマニュアル手術ではできなかった正確性・安全性・安定性を兼ね備え、白内障手術のリスクを大幅に軽減することに成功しました。当院で導入している「Z-CATARACT」は、照射エネルギーを抑えることでダメージを抑えた“眼に優しいレーザー白内障手術”を提供します。VERIONでプランニングした理想的な手術プランを正確に遂行するためには、コンピューターに制御されたレーザーによる手術が不可欠です。その正確性は、特にシビアなポジショニングが要求される多焦点レンズや乱視用レンズの性能を最大限に引き出し、質の高い見え方を提供しています。

■真円に切り抜く正確な前嚢切開

レーザー白内障手術では、前嚢切開の工程をレーザーで行いますが、その精度は医師の手作業によるマニュアル手術とは比較になりません。前嚢切開は、濁った水晶体を取り出すための手術工程と思われていますが、最終的にはレンズを通して物を見る窓になる部分です。その窓が正確な真円で切り取られていることは、レンズの収まりも良く見え方の質に直結します。また、レーザーによる正確な前嚢切開は、VERIONでプランニングした正確なポジションに、適切な大きさで物を見る窓口を作ることができるだけでなく、手術中の合併症の発生を抑制することができます。理想的な手術プランを確実かつ正確に遂行することができるZ-CATARACTは、多焦点眼内レンズや乱視用の眼内レンズのようなプレミアムレンズには欠かせない要素です。

真円に切り抜く正確な前嚢切開

レーザー白内障手術では、前嚢切開の工程をレーザーで行いますが、その精度は医師の手作業によるマニュアル手術とは比較になりません。前嚢切開は、濁った水晶体を取り出すための手術工程と思われていますが、最終的にはレンズを通して物を見る窓になる部分です。その窓が正確な真円で切り取られていることは、レンズの収まりも良く見え方の質に直結します。また、レーザーによる正確な前嚢切開は、VERIONでプランニングした正確なポジションに、適切な大きさで物を見る窓口を作ることができるだけでなく、手術中の合併症の発生を抑制することができます。理想的な手術プランを確実かつ正確に遂行することができるZ-CATARACTは、多焦点眼内レンズや乱視用の眼内レンズのようなプレミアムレンズには欠かせない要素です。

  • Z-CATARACTによる前嚢切開(レーザー手術)
    コンピューター制御されたレーザー手術は、プラン通りの位置に適切な大きさで前嚢切開を行うことができます。僅かな力加減に左右されることも無く、常に安定した前嚢切開を真円で作ることができますので、見え方の質も向上します。
  • 医師の手作業による前嚢切開(マニュアル手術)
    医師の手作業によるマニュアル手術では、わずかな力加減や医師の技量によって、その精度にはバラつきがあります。また、形状も安定せず、切開の途中で嚢が裂けてしまうこともありますので、場合によっては重篤な合併症に直結することがあります。

■レーザーで行う水晶体分割は合併症のリスクを軽減

水晶体分割は、濁った水晶体を取り除く前に行う手術工程になりますが、レーザー手術と医師の手作業によるマニュアル手術では、合併症のリスクに格段の違いがあります。マニュアル手術では、器具を使って水晶体を6~8つに分割してから、超音波で吸引して水晶体を取り除きます。一方、レーザー手術は、眼内での作業ではなく、外側からレーザーを照射することで水晶体を分割しますので、前嚢切開から水晶体分割まで眼内での手技は一切必要ありません。目の中での作業を必要としないため、合併症のリスクは大幅に抑えられますし、医師の経験や技量に左右されることもなく、わずかな力加減による「後嚢破損」などのリスクも大幅に軽減することができます。

  • Z-CATARACTによる水晶体分割
    (レーザー手術)
    Z-CATARACTによる水晶体分割は、眼内での手技を必要とせず、外側からレーザーを照射して水晶体を分割します。そのため、濁った水晶体の吸引前に行う「前処理」として位置づけられます。当然、眼内での作業が無ければ合併所のリスクは大幅に軽減されますし、僅かな力加減や医師の技量に左右されることもないため、正確性・安全性・安定性の面で大きなメリットをもたらします。
  • 医師の手作業による水晶体分割
    (マニュアル手術)
    医師の手作業によるマニュアル手術では、わずかな力加減によって後嚢破損などのリスクが伴います。後嚢破損が起こると、硝子体手術が必要になることもありますし、予定した位置にレンズを挿入できなくなるケースも考えられます。水晶体嚢(袋)の中にレンズを挿入できない場合は、袋の外にレンズを固定する嚢外固定やレンズを縫い合わせて固定する縫着固定を選択することになります。医師の経験や技量にも左右される手術工程になります。

■OCTスキャン機能

水晶体の厚みは人それぞれ違いますので、単純にレーザーで手術をするからといって、安全とは言い切れません。Z-CATARACTは、目の断面をスキャンして、実際の水晶体を断面で確認することができるOCT機能を搭載しています。このOCT機能によって、「どこまでの深さで水晶体をカットするか」「どこまでセイフティゾーン(カットしない部分)を設けるか」を水晶体の断面を執刀医が確認しながら行えることは、手術をするうえで非常に大きなメリットです。適切な深さ、適切なポジションにレーザーを操ることができますので、理想的なプラン通りの白内障手術を遂行するために欠かせない機能でもあります。

■眼に優しいレーザー白内障手術

レーザー手術である以上は、正確性や安全性は当然メリットですが、当院が導入した「Z-CATARACT」は、レーザーの照射エネルギーを抑えることで、眼に優しい白内障手術を提供することができます。照射エネルギーを抑制することは、周辺の組織へのダメージを軽減でき、手術後の早期回復や合併症の軽減にも大きな役割を果たします。Z-CATARACTは、超高速のスピード照射と精密な照射スポット、そして1発1発のレーザーが重なって照射される独自の照射プログラムによって、レーザーの照射エネルギーを抑えることに成功。正確性、安全性、安定性に加え、眼に優しい白内障手術を提供できることは、Z-CATARACTだけが持つ特徴の一つです。

コンピューター制御された独自の灌流制御システムが
白内障手術の永遠の課題であった手術中の眼内圧変動を克服

CENTURIONは、手術中に変化する灌流圧を自動的・継続的にモニタリングして、眼内圧の変動を抑制する業界初のシステムを搭載しています。手術中の眼内圧の変動を抑えることで、手術のリスクを低減し、手術の安全性・安定性・効率性の向上を実現しています。

■灌流制御システム「Active FluidTMic s テクノロジー」を搭載

手術中の眼内圧の変動は、手術の安定性と効率性を妨げ、手術中のリスク管理において非常に重要な課題でした。アルコン社インフィニティなど従来の白内障手術装置は、灌流液を注入するボトルを高い位置に吊るし、そのボトルの上下動させることによって重力を変えて手術中の眼内圧をコントロールしていました。次世代型白内障手術装置CENTURIONに新たに搭載された「Active Fluidic TMsテクノロジー」は、灌流バックを本体内部に設置し、手術装置本体が検知した流体の変化に応じて、加圧減圧をすることで、灌流圧を調整して手術中の安定した眼内空間を維持することができます。FMS(Fluid Management System)によるスムーズな流体系のコントロールと迅速な吸引圧の立ち上がりを実現。手術中の眼内圧の変動を抑制して、手術の安定性と効率性を格段に高めることを実現しました。

■灌流制御システム「Active FluidTMic s テクノロジー」を搭載

CENTURIONには、コンピューター制御された独自の灌流システムが搭載されています。スムーズな流体コントロールと迅速な吸引圧の立ち上がりを実現したCENTURIONは、卓越した制御力と俊敏な反応が、思い通りに流体系をコントロールします。これによって、手術の安定性が格段に向上し、執刀医はシステム操作に煩わされることなく、手術に集中できるようになりました。

■眼内圧変動を減少させる革新的システム

CENTURIONの最先端テクノロジーは、白内障手術中に発生する灌流の変化を検知し、設定した目標眼圧を維持する補正を行います。これによって、吸引が解放されたオクルージョンブレーク時に生じる急激なサージの変化が軽減され、手術空間の安定化を実現。前機種インフィニティと比較しても手術中の眼圧変動が大幅に軽減され、手術の安定性と効率性が格段に向上しています。

センチュリオンとインフィニティのオクルージョンブレーク時のサージの比較

■トーショナルフェイコによる驚異的な水晶体破砕力

CENTURION専用に開発されたソフトウェアや新型チップにより、独自の超音波発振機能であるトーショナルフェイコ(横方向の超音波発振)のパフォーマンスを向上させることに成功。前機種であるインフィニティよりも水晶体の破砕効率が大幅に向上し、白内障が進行した固い水晶体核にも対応できるようになりました。また、新型チップの開発によって、切開創付近の摩擦熱による温度上昇を抑制することで、創口熱傷の発生リスクを低減します。

CENTURION ® Vision Systemソフトウェア

CENTURION専用に開発されたソフトウェアは、より幅広い範囲の設定調整が可能です。執刀医の細かなニーズに対応し、手術中のコントロール性の向上、手術の効率化、流体系バランスの最適化を実現しています。

CENTURION専用チップ「The INTREPID® Balanced Tip」

CENTURION専用のチップとスリーブは、驚異的な水晶体破砕効率を実現。縦方向と横方向の超音波発振をミックスすることも可能で、その自在性が水晶体の破砕効率を大幅に向上させ、進行した固い水晶体核の破砕にも対応しています。また、摩擦熱による温度上昇を抑制することで、創口熱傷のリスクを抑制します。

監修者

冨田実
冨田実
冨田実アイクリニック銀座院長
医療法人社団 実直会 理事長
医学博士/日本眼科学会認定眼科専門医
アメリカ眼科学会役員
温州医科大学眼科 眼科客員教授
河北省医科大学 眼科客員教授